投資・節約

「お金2.0」の要約と書評!仮想通貨、シェアリングエコノミー。これからの時代の生き方を探る手掛かりになる一冊

今更ながら「お金2.0」を読んでのレビューをしてみたいと思います。もう何度も読んでいますが、逆にこのタイミングがこの本をより理解出来た良いタイミングかと思い、記事にしてみました!

本書は「フィンテック」によって急速に変わろうとしている「お金」と「経済」について、そしてこれからの新しい経済の歩き方を提案しています。


2016年末から爆発的に世の中へ浸透した「仮想通貨」も新しい経済の動きであり、取引の中心となっているのはほとんどが若年層とのデータもあります。特に若者は読んで損がない内容でしょう。

これから起こるパラダイム・シフトに乗り遅れないために。むしろ2018年の必読書であると断言出来ます!

「お金」とは何か?テクノロジーが「お金」を変える?

第1章のテーマは「お金の正体」について。

本書の著者である株式会社メタップスのCEOを務める佐藤航陽氏は、本書の冒頭にてお金がない貧しい家庭に生まれたことにより、お金を意識する機会が多くあったと綴っています。

私も同じような境遇であり、お金がないことによって人生の選択肢が狭まってしまう、生まれた瞬間から失敗が約束されてしまうような世の中に疑問を持っていました。

本来「お金」はどのようなモノを指すのでしょうか。一般的に「貨幣」とは下記を満たしているものを指すとされています。

貨幣とは?
  • 価値の尺度
  • 交換の手段
  • 価値の保存

元々お金は物々交換の不便さを補うために生まれました。物々交換では、お互いがその時に欲しい物でなければ成立せず、肉や魚なんかは腐ってしまいますから、価値を保存することも難しいですよね・・・。

要するに、「手段」として生まれたはずの「お金」は、現在の資本主義経済では「目的」になってしまっています。

お金を増やすことが目的となってしまっているのです。そしてお金持ちは更にお金持ちになっていく。いわゆる「貧富の格差」ってやつです。これは資本主義経済である以上必然的です。

この章ではこうしたお金が生まれた背景・歴史や、現在の経済システムの仕組み、ビットコインなどの仮想通貨に代表される、既存の金融の枠組みを超えるような「Fintech2.0」の動きについて書かれています。

フィンテック(Fintech)とは、「ファイナンス(Finance)」と「テクノロジー(Technology)」を組み合わせた造語であり、まったく新しい金融の枠組み。 

そして、第2章では「テクノロジーが変えるお金のカタチ」として、仮想通貨やシェアリングエコノミー、インフルエンサーの台頭による評価経済など、新しい大きな流れについて書かれており、「分散化・民主化」がキーワードとなっています。

私たちは「日本円」という経済圏に属していて、今の資本主義経済は政府や特定の集団に権限が集中しているわけですが、国家が間に入らない仮想通貨(トークン)によって、経済圏が独立していく動きが出てきています。

このFintech2.0こそが、今起きているパラダイム・シフトであり、本書で扱っている新しい経済の動きです。

資本主義から価値主義へ

第3章は「価値主義とは何か?」について。

経済は大きく2つに分かれるとしています。1つは「消費経済」で、私たちが会社から給料を貰い、家賃を払い食料を買う。ほとんどの人に馴染みのある経済です。

もう1つは「資産経済」で、分かりやすいのは株式市場などでしょうか。実体のない経済です。世の中に流通するお金のほとんどが「資産経済」に流れていて、「カネ余り」の現象が起きています。

よく「アベノミクス」で景気が良いと言われていたのは「資産経済」の話なんですね〜。日銀はお金の供給量(マネタリーベース)を増やし、資産経済へお金を流しています。要するに、お金の供給量が増えている=お金の価値が下がり続けているのです。

今までの資本主義経済は、お金の重要性が強調されすぎており、お金が全ての時代。そこで人々は、2つの経済のアンバランスさに疑問を持ち始めています。

100万円より100万人のフォロワーが欲しいと思う若者は多いようです。「価値」を持っていれば、いつでもお金や情報に換えられます。お金が全てという時代が変わりつつあるんですね。

これが「資本主義」から「価値主義」へのアップデートであり、この章のテーマとなっています。

ホームレス小谷さんという方をご存知でしょうか?彼は家もお金もなく、毎日泊めてくれる人をTwitterで募集しています。要するに「信用」が価値になっているわけです。まさに「価値主義」の生き方と言えそうです!

情熱を傾けられるものを見つけよう

第4章は「お金から解放される生き方」について。

お金を増やすことが全ての時代は終わりつつあるため、人生の意義を持つことや、情熱を傾けられることを見つけて、好きなことに熱中しよう。すると、結果的に自分の価値を上げることに繋がるとしています。

例えば、「ユーチューバー(YouTuber)」の台頭は、まさに新しい経済を象徴していると思います。馬鹿にしてる人が多いですが・・・。

彼らのほとんどは、お金を増やそうとして動画の投稿を始めたわけではないと思います。好きなことに熱中し、結果的にフォロワーが増え、自分たちの「価値」が上がっているわけですね。

あと、最近の若者は、あえて給与が高い会社よりも、NPO法人(特定非営利活動法人)を選択する人が増えていると聞いたこともあります。

これは、今までお金にならなかったような活動も価値が認められてきていることが顕著にあらわれているのだと思います。

「お金にならないものは価値がない」というのは、資本主義経済の悪しき慣習となっていきそうです。

そして第5章は「加速する人類の進化」について。

エストニア共和国という電子国家を例に挙げ、テクノロジーと共に進化する人類の未来が書かれています。

「お金2.0」を読んで

私は2016年くらいから「金融」に興味を持ち始め、2017年に入ってから「仮想通貨」に出会いました。

本書は少し「お金」について学んでいたナイスなタイミングで手に取ることができたため、比較的内容がスッと入ってきましたし、何より読んでいてワクワクが止まらなかったです・・・!

今の現実社会では生きにくさを感じている人や、正当な評価を受けていない人はたくさんいます。しかし、インターネットの発展によって自分の生きやすい「現実」を選択できるようになりました。

おそらく向こう5年のテーマは「分散化・民主化」だと思っていて、上記のような人たちがもっと生きやすい世の中になっていくような気がしますし、それを願っています。

とりあえず、「お金2.0」は読まないと確実に損をしますよ!

「仮想通貨って何?」と思っている人や、今何が起きているのか、気になる人はぜひチェックしてみてください。いや、読まないとまずいです、本当に。

若者にはぜひ読んでもらいたい内容。これからの経済の歩き方や、どうやってテクノロジーと向き合っていくか考える良い機会となると思います!
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ハヤタカ
ハヤタカ
インターネットが大好きな神戸市在住の会社員兼ブロガー。投資・節約やライフハックについてのブログを書いています。モットーは常識を疑うこと。